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退職理由は嘘や建前で話すべきなのか?
退職の意向を上司に伝える時、不満点などの本心を伝えるのは意外に難しいことです。
また、嘘や建前を推奨する世間だったりもします。
でも、嘘や建前の理由で退職する事はデメリットも伴うのです。
退職理由では嘘や建前を避けるべき理由と、スムーズな退職が推奨される世間の”裏事情”について、本記事では紹介していきます。
退職理由で嘘や建前がダメな理由
早速ですが、退職する理由で嘘や建前がダメな理由を紹介します。
転職先の面接や職務経歴書に書く内容は建前が必要な場合も出てきますが、
退職する会社・上司へ伝える場合には正しい理由を伝える事を強くオススメします。
理由は主に4つです。
- 同僚のため
- 会社のため
- 退職以外の選択肢
- 嘘がバレる可能性
会社や残る仲間のため、そして自分自身のためにも退職理由は正しく伝えておくべきです。
それぞれの項目について詳しくお伝えします。
残る同僚のためにならない
あなたが退職に踏み切っても、同僚は会社に残ります。
退職理由を正しく伝えないのは同僚に不満を残すのと一緒です。
貴重な改善の機会を、嘘や建前の理由で退職してしまうと逃すこととなるのです。
お世話になった同僚の為を想うなら、退職理由は嘘や建前でなく本当の気持ちを上司に伝えるべきです。
改善がされなければ、あなたが辞めた後も同じ不満を持つ人は必ず現れます。
会社に残る同僚のためにも、退職理由は本心を伝えて少しでも改善されるような行動を心掛けるべきです。
会社のためにならない
家庭の都合などが無ければ、ほとんどの場合何かしらの不満があって退職するはずです。
ですが、不満はあっても会社への感謝や恩義があるなら、嘘や建前の退職理由は会社にとって貴重な改善の機会を逃してしまうことになります。
あなたが抱える不満について、上司や会社のトップの人は残念ながら感じたり推測することはほぼ不可能です。
会社や役職が上がるほど、共感力が下がることが心理学の研究などでも明らかになっています。
あなたが退職に踏み切るまで不満の解消がされていないように、部下や現場の意見はなかなか理解されないものです。
もしこのまま嘘や建前の理由で退職してしまっては、不満や問題点は何も解決されないままとなり、強く決心して退職に踏み切った貴重な機会を会社としては逃してしまう事となります。
会社のためを想うなら、是非、不満や本当の退職理由を素直に伝えてあげるべきです。
退職以外の選択肢を無くしてしまう
嘘や建前で本当の退職理由を言わずにいると、退職以外の選択肢はなくなります。
もちろん、退職に強い決意を持ったうえで伝えるのは変わりないですが、会社や上司への不満を解消するのは退職以外の可能性がある場合も多々あります。
実際、退職の話の中で不満や悩みを打ち明けたことから、本人の意見を会社が汲み取り、制度が見直されたりポジションを変えて再出発する事になったケースは多々あります。
現在は会社にないポジションでも、退職理由や将来のプランによっては新しくポジションを作ってくれる場合もあるのです。
退職したい気持ちが強いのは山々だと思いますが、将来の可能性を広げるためにも退職理由は正しく伝える事をオススメします。
嘘がバレるリスク
実家に帰ったり結婚するなどと嘘をついて退職に踏み切る人もいますが、バレるリスクは思っている以上に高いと考えてください。
世間は狭い
日本には何百万もの企業が存在しています。
一見沢山あるからバレなそうな気もしますが、会社の取引先は1社や2社ではありません。
オフィスを借りるための不動産会社やIT企業、金融機関や旅行会社など、取引先は非常に幅広いです。
転職した先が、実は退職した会社と取引があるなんて事はザラにありますし、転職先の中に、退職した会社の人と知り合いがいる可能性も無数にあります。
駅や街中でバッタリ出くわす可能性もあるでしょう。
嘘をついて退職したら、その後ずっとどこか不安を抱えながら抱えて過ごす事になってしまうのです。
世間は案外狭いです。
退職時についた嘘で、その後の自分を苦しめないようにしましょう。
SNSが普及した時代
退職の嘘がバレる原因として、SNSの普及も1つです。
今の時代は個人でも企業でも情報発信が気軽のできる時代。
たとえあなた自身がSNSで投稿しなくても、友人の投稿や転職した先の会社が発信した情報は世界中の人が見る可能性を持っています。
個人での情報発信が盛んになった今、ちょっとした嘘がバレる可能性は、思っているより高いと考えるべきです。
退職理由で嘘や建前を話す人は沢山いる
実際はどれくらいの人が、退職理由で嘘や建前を話しているのか?
実際は嘘や建前を退職理由として伝えている人は沢山います。
転職サイトなどを運営する会社のアンケートでは、会社に伝えた理由と本当の理由は大きく異なることが分かっています。
嘘や建前をつく人が圧倒的に多い
1つ目の調査結果は、転職サイト:エン転職が118人を対象に行った退職理由に関するアンケートです。
会社に伝えた退職理由は、何割くらい本当の事を話したのかを調べた結果は、以下のようになりました。
引用:en転職 人事のミカタより
- 5割以上:50%
- 3〜5割:16%
- 1〜3割:25%
- 1割未満:9%
退職理由の半分以上を嘘や建前で話している人は、50%!
嘘や建前が1割未満で、本心を正しく伝えられたのはわずか9%しか存在していません。
ほとんどの人は退職する時に正直な気持ちを会社へ伝えられていない事が分かります。
本音と建前の退職理由ランキング
上記と同様に、エンジャパンが調べた退職理由ランキングでは、本音と建前では異なる結果が出ています。
それぞれ、上位3位までの理由はこのような感じ。
- 報酬をあげたい
- 上司や職場の人間関係・評価が不満
- 会社の将来が不安
- 仕事の領域を広げたい
- 専門的な知識やスキルを発揮したい
- 会社の将来が不安
(引用:en転職 人事のミカタより)
評価や給与面の不安や、人間関係での退職が本当の理由なのに、会社へは正しく伝えられていない事が分かります。
波風を立てたくない気持ちや、遠慮や気遣いで本当の理由を伝えず、嘘や建前の退職理由を会社に伝えている人がほとんどなのです。
嘘や建前の退職理由が推奨される”裏事情”
退職で本当の理由を告げず、嘘や建前で伝えている人は非常に多いです。
はじめに伝えたように、本心を伝えないことは会社や同僚にとってプラスになることはなく、理由次第ではバレるリスクが伴い、退職後に無駄な不安やストレスを抱える原因にもなりかねません。
インターネットを中心に嘘や建前で退職すべきとする意見が溢れています。
そこには、嘘や建前の退職が推奨される裏事情が存在します。
嘘や建前での退職を推奨する転職サイト
退職理由を検索したり、建前や嘘で良いのか?と調べると、
上位に来るサイトのほとんどは、トラブルを起こさぬよう無難な退職理由が紹介されています。
でも良く見てください。
嘘や建前の退職理由を推奨するサイトは、転職サイトが運営するページがほとんどではありませんか?
転職サイトが推奨する退職理由とは?
答えは、波風立てずに退職して欲しいから。
当サイトは個人で運営しており、転職とは全く関係の無いサイトです。
広告等の掲載はありますが、あくまで情報発信が1番の目的としています。
しかし、転職サイトがWEBサイトを運営するのは自社の集客が目的です。
退職したい人がスムーズに退職し、自社のサービスで転職してもらう事を目的にしています。
つまり、適切な退職理由ではなく、スムーズな退職理由を紹介しているに過ぎないのです。
退職理由として適切な意見ではなく、自社の利用に繋がりやすい退職理由が紹介されているだけです。
スムーズな退職理由は正しいとは限らない
転職サイトが運営するページで紹介される退職理由は、スムーズな退職には繋がります。
会社が引き留めをしにくく、波風を立てる可能性の低い理由がほとんどでしょう。
しかし、スムーズな退職理由は必ずしも正しいとは限りません。
はじめに述べたように、嘘や建前の退職理由はバレるリスクがあったり、会社や残る同僚の役に立ちません。
今の会社に不満が募り、早く転職先を探したい気持ちもあるでしょうが、長い目で見た時に本当に建前の理由で良いのかはしっかりと考えるべきです。
転職先に伝える退職理由は注意しよう
退職理由を上司や会社に話す時、嘘や建前で伝えることのデメリットについて紹介してきました。
転職先に不満を話すのは避けよう
退職した理由として、何かしらの不満があることは普通のことです。
逆に言えば不満が無ければ辞めない訳で、人間関係や会社のやり方など、何かしらの不満を持って退職を決意すると思います。
転職先もそのような事はある程度分かっていますが、不満ばかり伝えると合格する可能性は低くなります。
なぜなら、入社した後に活躍できるかが採用基準になるから。
転職に踏み切った理由で不満ばかり話す人は、自社に入社した時にプラスのイメージを持てません。
面接などで転職先に伝える退職理由はプラスの印象を持たれるよう工夫すべきです。
将来を見据えた退職理由にすべき
プラスの印象を持たれる退職理由として、将来を見据えた退職理由は非常に効果的です。
不満を抱えて退職するのは当たり前。
転職先へは、将来を見据えたプラスの印象を持たれる理由を伝えましょう。
もちろん、嘘で固めるのはNG。
自分の本心と向き合い、ポジティヴに伝えられる退職理由を見つけましょう。
退職理由に嘘や建前は辞めるべき!
退職の理由を伝える時、嘘や建前の理由で話すのは避けましょう。
嘘や建前で作り上げた退職理由は、会社や同僚が改善する貴重な機会を逃し、嘘がバレるリスクや自分の可能性を狭めることにもなります。
よほど酷い仕打ちを受けたり、違法な労働環境にあった場合は別として、会社に残る同僚や多少なりとも感謝する気持ちがあるのなら、素直な気持ちを伝えられるように努めましょう。
退職以外の選択肢が生まれたり、残った同僚から感謝されるキッカケになるかもしれません。
会社や同僚のため、そして自分のために、退職理由は素直に話すようにしましょう!