“早起きは三文の徳”は嘘?早起きの研究で分かった本当のこと

早起きは三文の徳の嘘

“早起きは三文の徳”

日本人であれば聞いた事があることわざですよね。

「早起きは良い事で、夜更かしはダメ」と、
親や学校、テレビや本など、至る所で聞いた事があると思います。

でも、”早起きは三文の徳”は本当なのか?
調べてみたら根拠が結構怪しい・・・

今回は”早起き”は本当に徳をするのか?
研究の結果などをもとにしてご紹介していきます。

早起き三文の徳は嘘?

早起きは三文の徳と言うことわざが広く知れ渡っているように、
日本社会では早起きを推奨する文化があります。

    早起きのメリット(よく言われる事)
  • 集中できる
  • 収入が上がる
  • お金持ちは早起きが多い

結論から言うと、”早起きは三文の徳”は正しくありません!

嘘とまでは言えませんが。。。

正しくは、
その人に合った時間で生活するのが一番良いと言うことです。

個々の体内時計に合うか?が大切

早起きは誰でもメリットがあり、徳をするものではありません。

理由は、”遺伝子レベルで体内時計のタイプは決まっている”から。

早起きで徳をするタイプの人もいるし、ゆっくり起きる方が成果を出せる人も存在します。

では、生まれ持った体内時計のタイプとはどの様なものなのでしょうか?

体内時計を知る、クロノタイプ診断

遺伝子によって、体内時計のタイプが違うとする概念が、近年広まってきました。

様々な研究が進む中で、
遺伝子が決める体内時計のタイプを4つに分類したのが”クロノタイプ”。

アメリカの睡眠障害専門の臨床心理士が発表し、世界的にもクロノタイプの概念を取り入れて生産性の向上を目指す企業も多くなっています。
Googleなんかも取り入れてるみたい。

“早起きは三文の徳”の、どこが間違っているのかと言うと、
「体内時計のタイプは人それぞれ異なり、全員が当てはまるわけではない」
と言うこと。

最新の考え方は
遺伝子レベルで決まっている体内時計=クロノタイプに合った睡眠や生活を送る事が大切となります。

クロノタイプ診断について、詳しくはこちら

早起きは三文の徳が間違いの理由

早起きは必ずしもメリットがある訳ではなく、人により向き不向きがあることをお伝えしてきました。

続いては、早起きについての研究内容をご紹介します。

本当のこと① 夜更かしの方が年収が高い

早起きは三文の徳を完全否定する調査結果が!

イギリスのサウザンプトン大学が1229人を20年以上に渡って調査し、
夜型の方が年収が高く、健康状態も良い傾向があったと発表しました。

1000人以上を20年以上と、かなり大掛かりな研究となっており、
企業の小規模のアンケートと違って、信憑性も非常に高いものと言えるでしょう。

サウサンプトン大学の研究者は1229名の男女に定期的なアンケートを行い、睡眠のパターンや収入の変化を記録。23年にわたって調査を続けました。

その結果は、

・早起きよりも夜ふかしのほうが年収が高かった

・早起きのほうが健康にいいという証拠はなかった

引用:ハーバービジネスオンラインより

三文の徳どころか、むしろマイナスなのでは?と思わせる研究結果です。

経験則や感覚ではなく統計的なデータから分かること、本当に大切ですよね。

本当のこと② 夜型人間の早起きは損!

早起きが自分に合えば、三文の徳になるかもしれませんが、
無理な早起きは、徳をするどころか損する可能性もあります。

朝型の人と夜型の人を集めて、反応速度や眠気具合を調査した研究だと、
朝型の人は朝も眠気が少なく反応速度も早かったのに対し、夜型の人が一番反応が早かったのは午後8時頃。

体内時計のタイプによって、脳が働く時間は全く異なる結果に。

クロノタイプや自分の特性を無視したスケジュールだと、悪影響すら出てしまうのです。

その後、午前8時から午後8時にさまざまなテストをこなしてもらい、眠気の度合いを報告してもらった。
朝型の人たちは朝早い時間のテストで最も眠気が少なく、反応も速かった。またこの時間帯、夜型の人よりもテストの成績が格段に上だった。
一方、夜型の人たちが最も眠気が少なく、反応が早かったのは午後8時台だった。

引用:BBCより

本当のこと③ 朝7時前の起床は危険!

超朝型の人でない限り、
朝7時より前に起きるのはデメリットが大きいかも?とする研究もあります。

起床する際、私達の身体ではコルチゾールと言うストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールが分泌されることで睡眠状態から覚醒が出来、エネルギーが無い起床時でも血糖値を保ってくれるなどの働きをしています。

しかし、
朝7時より前に起きてしまうと、コルチゾールの分泌が多過ぎてしまうのです。

その結果、疲労感や様々な炎症の元になると言われています。

無理な早起きは、徳をするどころか損する可能性もあります。夜明けと共に自然と目が覚めてしまうような”超朝型タイプ”で無い限り、朝7時より前に起きることは身体にとってデメリットが大きいのです。

朝7時より前に起きるとコルチゾールの分泌量が高いまま保たれてしまいカラダが休まらないのでいわゆる慢性疲労の状態になってしまいます。こうなるとカラダが老化してしまったり全身に炎症が起きて病気のもとになってしまうのではないかと指摘されています。

引用:心理分析してみた!「実は早起きは体に悪い!という事実」より

自分に合った時間で働く事が大切

でも統計のデータや研究結果を見ると、大切なのは自分にあった時間で働く事。

“早起きは三文の徳”と言う日本に根付いた価値観。
“お金持ちは早起きだ”って話もあり、私達は「早起きの方が良い」と、どこか洗脳されてしまっています。

個人の生活リズムに合った方が生産性も高く仕事の質も上がるため、
個人に合った勤務時間を認める企業も増えてきています。

生産性の向上や従業員の健康について研究も行なうGoogleもその一つ。
コアタイム制のように、朝早い時間でも昼前からの出社でも個人に合った働き方を推奨しています。

同一の出社時間は見直されるべき

様々な研究により、早起きや人それぞれの体内時計タイプが存在する事が分かってきた今、古くから続く「全員9時出社」のような同一の出社時間はそれだけで生産性を下げる仕組みと言っても過言ではないでしょう。

通勤時間にもよりますが、
9時出社となると、夜型の人でも7時頃には起きる必要が出てきます。

毎日生産性が上がらない時間帯で働いている事になります。

「みんな一緒の時間に出社」は、生産性よりも大切な価値観なのでしょうか?
生産性を高め、利益が出る方が個人にも会社にもメリットが大きいのではないでしょうか?

働き方改革の中で、日本でもコアタイム制など多様な働き方を導入する企業は今後増えていくでしょう。

個々の特性に合った多様な働き方が浸透し、個人の能力が最大限に発揮される世の中へと変化していってほしいものです。

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