確証バイアスとは?【5つの事例】心理学的な罠にハマらない対処法

確証バイアスとは?具体例で紹介

心理学で言う確証バイアスって一体なに?

確証バイアスは誰でも、ほぼ毎日経験している心理学の現象です。

そして、私たちの成長を妨げたり間違った判断をする原因にもなります。

確証バイアスについて5つの具体例と、罠にハマり後悔しないための対処法を紹介します。

確証バイアスとは?

確証バイアスとは?

確証バイアスとは、自分に都合の良い情報ばかり集めてしまい客観的な判断ができなくなる心理のことです。

人は何かの決定をする時、正しく合理的な判断をするのは非常に難しく様々な情報に左右されています。確証バイアスは、広い意味だと認知バイアスと言われる心理の一種であり、ノーベル賞も受賞した心理学者であり行動経済学者のダニエルカーネマンなどの研究から明らかになったものです。

確証バイアスとは何か?辞書的な文章で紹介してきましたが、イマイチ理解できないと思いますので、続いては誰しも普段の生活で経験しているであろう具体例を元に紹介していきます。

確証バイアスの具体例5つ

確証バイアスの具体例

では、確証バイアスとは何かを、5つの具体例で紹介していきます。

普段の生活で誰しも起こりうる心理なので、私たちの決断は必ずしも合理的でないことを知り、これからは少しでも正確で後悔しない判断ができるようにしましょう!

恋愛で起こる確証バイアス

恋愛においても確証バイアスはよく起きる現象です。

”恋は盲目”は、まさに確証バイアスによるもの。

自分の人生を台無しにしかねないので、恋愛にも確証バイアスが起こることは誰しも覚えておくようにしましょう。

DVや浮気性の相手から離れられない訳

DVを振るったり浮気性の恋人がいて、周りから散々説得されても”恋は盲目”状態で好きなまま離れられない人、居ますよね?もしくは昔の自分がそうだった人もいるでしょう。

別れた後になってから、「なんであんな人のこと好きだったんだろう」と疑問に思う人も多いかも知れないですが、この状況こそ確証バイアスで自分に都合の良い情報しか考えられない状態です。

周りから反対されたとしても、相手を好きなあまり、好きを裏付けるような良い情報しか入って来ず、反対意見には耳を傾けられなくなるのです。

別れて好きな気持ちがなくなると、客観的に考える事ができて悪い部分も見えてくるものの、相手へ好意がある時期には冷静な判断ができなくなります。

悪い恋人につかまり、人生で大きな失敗をする人も多くいるので誰しも注意しておきたい確証バイアスの例です。

面接

確証バイアスは面接でも起こり得ます。

面接を受けに行く人(=求職者)よりは、採用する側(=面接官)で起こりやすい現象です。と言うか、ほとんどの面接では確証バイアスが働いていると考えて良いでしょう。

面接で起こる確証バイアスを一言で表すと、”第一印象によって能力の評価が変わる”と言うことです。

第一印象により能力や経歴の評価は左右される

人は初対面の相手を数秒で判断しています。これは人が進化をする中で培ってきた能力の一つであり、直感で判断する方が相手を正しく見抜くことができるとも言われています。

アルバイトでも新卒や転職の面接では、履歴書や会話の受け答えから相手の能力を判断しているように感じがちですが、初対面に受け取った印象=確証バイアスによって相手の能力は大きく変わってしまうのです。

初めの印象による確証バイアスによって、印象に合うような能力だと評価してしまいます。

採用する側なら、そのような確証バイアスがあることを理解した上で面接するよう気をつける事が大切ですし、求職者側であれば確証バイアスの存在を知って第一印象は笑顔で明るくするなど対策をする事が大切になります。

※第一印象の善し悪しも1つの評価ですが、確証バイアスが出るのはスキルや経歴などといった違う内容にまで影響が及んでしまうことを指します。

血液型占い

確証バイアスの例として紹介される事が多いのが血液型占いです。

占い全般に言えることではあるのですが、血液型占いのように科学的根拠がないにも関わらず、相手の性格や行動を知らないうちに都合良く捉えてしまう心理も確証バイアスの具体例の1つです。

A型は几帳面でB型は自己中という幻想

血液型を知らない時は感じていなかったのに、知った途端から血液型のバイアスに都合の良い言動が思い出される会話を経験したことはありませんか?

女性の方に多いかもですが(←これもバイアスかも)、会社の上司がA型だと分かると「確かに何かとチェックが細かくてウザいよね」とか、B型と分かると「いつの自分に都合の良いことしか言わないよね」みたいな会話で盛り上がった経験がある人も多いのでは?

このような確証バイアスが行きすぎて、血液型を採用の判断基準にしていた会社も出てしまい厚生労働省が注意喚起をした事例もあるなど、思い込みが私たちに与える影響は非常に大きいです。

性格は血液型で変わるといった確証バイアスによって、イメージに繋がる情報ばかり思い返される、気を付けたい事例の1つです。

株や投資

株や投資などでも確証バイアスは起こり得ます。

というか、株や投資で失敗をする人のほとんどは確証バイアスの罠に陥っていると言っても過言ではないほどです。

自分の投資先に関する良い情報ばかり目に付く

例えば、自分が既に持っている株や良いと思っている株があったとします。(株はもちろん、不動産や仮想通貨にももちろん当てはまります)

ネットを始め、様々なところから情報収集をすると思いますが、確証バイアスの罠を知らないと、都合の良い情報ばかり目に付き”絶対に儲かる”と無駄な自信を持ってしまうことに繋がります。

本当は注意が必要な情報があるにも関わらず、何かと理由をつけて投資すべき良い情報や理由しか頭には残らなくなるのが、まさに確証バイアスが働いている状態です。

その結果、判断を見誤ってしまい大損をする投資家は日本中・世界中に溢れるほど存在します。

最近だと仮想通貨やネットワークビジネス、バイナリーオプションに関する詐欺まがいの商材も増えていますが、良いイメージや情報ばかりに流されず、否定的な意見も見た上で正しい判断ができるよう注意しましょう。

高齢者の交通事故

ここ最近、ニュースでも度々報道される高齢者の交通事故でも確証バイアスは起きています。

高齢者の交通事故で起こる確証バイアスは、メディアによる印象操作も大きいですが確証バイアスの具体例として私たちが陥りやすい事例の1つです。

80歳の高齢者より10代の方が事故を起こす

アクセルの踏み間違いなどで高齢者による悲惨な交通事故のニュースはここ最近増えました。

それに伴い、高齢者の事故率増加などのデータが紹介されて、高齢者から免許を取り上げるべきとする意見も出てきているほどです。

高齢者の事故発生率
参照:警察庁交通局より

ですが、事故を起こす確率で言うと、実は80歳の高齢者と比べて18・19歳のドライバーの方が発生率は高いのです。

警察庁交通局による、ドライバー10万人あたりの事故率に関する統計だと、85歳以上の発生率は1番高いですが、80〜84歳の事故発生率は10代より少ない数値です。

交通事故に関するデータは他にも様々な指標がありますが、メディアの印象操作をきっかけにして”高齢ドライバーは怖い”という感情から、確証バイアスが働いて偏った情報ばかり目に付いてしまう、確証バイアスの具体例です。

確証バイアスが起こる理由と対処法

確証バイアスが起こる理由

確証バイアスはどのような心理なのか、具体例を基にして紹介してきました。

では、なぜそのような考えになってしまうのでしょうか?

確証バイアスが起こる理由と、その対処法について解説していきます。

直感を信じる方が楽に生きられる

確証バイアスが起こる理由1つ目は、直感を信じる方が楽だからです。

人は基本的に楽をしたい生き物です。

向上心がない訳ではなく、労力を使わない方が食料が少ない環境でも生き延びることができ、生存に有利となるのが理由です。

確証バイアスとどう繋がるのか?ですが、直感や最初の印象を否定して真逆の考えを持つことは多くの労力を使い、人間の心理として嫌う行為となります。

科学やデータが発達したのは、わずか数百年の出来事に過ぎません。

長い人類の歴史において、直感に沿って考えた方がエネルギーの消費も少なく食料が少なくても生き抜いてこれた経験が、確証バイアスを作ったとも言えるでしょう。

自分が好き

人は自分が好きで自意識過剰です。

ナルシストまで行かなくとも、自分に対する評価は他人よりかなり甘くなることも心理学の研究から明らかになっています。

人が自分を評価しがちなのは、自信を持たないと子孫を残したり競争に勝って地位を手に入れられない本能に近い心理です。

自分が好きで自分は頭が良いという思い込み=確証バイアスによって、否定的な意見は難癖をつけて間違いだと拒否し、自分の意見にあう情報しか集められなくなるのです。

確証バイアスの罠にはまらない3つの対処法

確証バイアスの罠にハマらない対処法

確証バイアスは人間の本質・本能に近い心理です。

ですが、正しい判断で将来少しでも後悔しない決断をしたいですよね。

そのための対処法を3つ紹介します。

確証バイアスが存在することを知る

まずは確証バイアスとは何かを知ることが大切です。

本記事を読んでもらい、確証バイアスという心理があり注意すべきだと知るだけで情報収集をしたり決断をする時に、偏った意見ばかり集めていないかを振り返ることができます。

仕事でもプライベートでも、確証バイアスは毎日何かしら関わる心理です。

確証バイアスがあることを知ることが、正しい判断をする第一歩です。

統計を見れるようになる

世の中には様々な統計やデータ、研究結果が溢れています。ですが、その中には企業や研究者によって都合良く作られたものが沢山あります。

例えば、朝食を食べる人ほど痩せているとする研究結果が発表されて、1日3食しっかり食べることが推奨されましたが、後になってこの研究結果にはアメリカのシリアルメーカーが多額の資金援助をしていたことが分かりました。

シリアルメーカーによって朝食が推奨される研究結果になるように、被験者選びから実験内容も操作されていたのです。

化粧品や健康食品の多くでは、商品説明で効果・効能を謳う研究結果が書かれていることも多いですが、自社独自の研究であればわざわざ否定的な研究結果になるような設計はしないはずです。

  • 「実験で証明されているから」
  • 「テレビで紹介されていたから」

のような、薄いデータ・根拠のない統計を正しく判別できるようになることも、確証バイアスの罠にはまらない対処法の1つです。

自分を過信しない

確証バイアスの罠から抜け出せない人の多くは、自分を過信し過ぎている人です。

失言をするベテランの政治家は分かりやすい例ですが、経験や地位などによって自意識過剰になった結果、正しいデータや世論を受け入れることができなくなり、偏った考えを持ち世間離れした発言をしてしまいます。

  • 自分の頭、能力は高くない
  • 自分の経験は正しいのか
  • 今まで調べたデータは本当か
確証バイアスの罠にハマるのは、自分を過信している人です。

情報を正しく理解するためには、自分の感情や能力、経験、または調べたデータについても常に疑問を持つことが大切になります。

得意分野や経験の長い分野であればあるほど思い込みは強くなりますが、一度0ベースで考えることが確証バイアスの罠にハマらないためには大切です。

かつて地球は宇宙の中心であり、太陽も地球を中心に回っていると考えられていました。ですが太陽の周りと地球が公転していることが科学的に明らかになったのにも関わらず、否定し続けた学者のように、過去の自分を否定しないことが正しく新しい情報を得るためには大切なのです。

確証バイアスを理解すると成長できる!

確証バイアスを正しく理解しよう

心理学で言う確証バイアスとはどう言うものかを、具体例や対処法とあわせて紹介してきました。

人は思い込みをしやすく判断を間違いやすい性質がありますが、確証バイアスを知ることは成長に繋がります。

自分への過信や経験へしがみつくことは、正しい情報や新しい知識を無意識に拒んでしまい、たくさんのチャンスを逃すことにもなるでしょう。

確証バイアスの罠にはまらないよう注意し、自分を客観的に見る謙虚さを持つ習慣を身に付けましょう。

仕事や恋愛の判断、そして人生の大きな決断の精度も上がり、将来の人生もより良く変わってくるはずです。

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