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ブラック研修の特徴や洗脳の手段とは?
入社する会社がブラック研修を実施していたり、まさにブラック研修を終えたばかりなど、不安を抱える人も多いはずです。
パワハラや働き方が改善される中でも、時代に合わないような軍隊のような研修を実施する会社はなぜ存在し続けるのでしょうか。
本記事では、ブラック研修の特徴や洗脳の実態。そしてブラック研修を行う会社の本音について体験談も踏まえながら紹介していきます。
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ブラック研修の特徴5つ【洗脳の手段と体験談】
ブラック研修と言われるような、一般常識と離れた研修はどのような特徴を持っているのか。
ブラック研修は洗脳に近いやり方も多くあります。
実際に新入社員として体験した体験談も交えながら、洗脳の方法を紹介していきます。
山に籠る(隔離させる)
家からも職場からも離れ、自然に囲まれた施設で”隔離”させる研修はブラック研修の大きな特徴となります。
隔離は洗脳の基本的な方法
なぜわざわざ移動時間や宿泊代までかけて山奥の施設を利用するのか?
人は環境によって考え方や価値観が大きく左右されます。
たまにニュースであるような宗教団体が捕まる時も山奥の施設で集団生活をしていることが多いように、日常と隔離させることで新しい考え方を浸透させやすくブラック企業マインドを埋め込みやすくなるのです。
海外に留学して新しい価値観を取り入れるように、日常と離れることは全て悪いことではないですが、ブラック研修では働いてからの理不尽さにも耐えられるように仕事における価値観を植え付けます。
スマホやテレビがNGの場合も多い
ブラック研修を通じて考えをリセットする上で障害となるのは、日常と接触を持ってしまうことです。
スマホで友達に愚痴ったりして「明らかにおかしい」と言われてしまうと、洗脳も上手くいきません。
ブラック研修は1日中朝早くから夜中まで行われることも多く、そもそもスマホを触る時間すらないことも多いですが、没収されたり施設にTVが置いていなかったりすることも多くあります。
体験談:睡眠は1日2~3時間
私が新入社員で参加した研修では、3泊4日でしたが、睡眠時間はほんのわずかしかありませんでした。
最終日は1時間ほどしか眠れずに、それ以外は全て研修時間。
スマホを触るどころでなく、研修のためしか考えられないカリキュラムで価値観や仕事観を文字通り四六時中叩き込まれた研修でした。
怖い講師や怒鳴り声
プログラムを失敗したときや声が小さかったとき、時間に遅れた時など、暴力さえないものの怒鳴られて全員が恐怖感を持ちながら研修するのはブラック研修の特徴です。
恐怖感で強制させる
何かを無理やりにでもやらせようとする時に、一番手っ取り早いのは恐怖感を与えることです。
限られた研修期間で無理やりにでもブラックな価値観を植え付けるために、怒鳴って恐怖感を与えるのは適した方法なのです。
失敗が許されず多くのストレスがかかる
ブラック研修だと、小さな失敗のたびに大声で怒られます。
起きてから寝るまで常に緊張感を持たなければならず、大きなストレスがかかります。
研修の数日間だからまだ良いですが、これが日常的に続くようだと、確実に精神を病んだり体のどこかに炎症が起きることでしょう。
大声を出させる
ブラック研修では大声を出させるのもよくある内容です。
声が出ていなければ、必ず叱責されて全体や時には個人的に怒られるなどして無理やりにでも声を出させようとしてきます。
体験談:研修後1週間も声が戻らない
私が参加したブラック研修では、1日中声出しがあり勝負をつけられるカリキュラムがありました。
チーム戦や個人戦が行われ、どちらが声が出ているか・どちらが頑張っているかを周りが評価する内容です。
一日中声を出しているので、声が枯れますが、枯れても声を出し続けなければなりません。
その結果、研修が終わってからも元通りの声にならず、1週間ほどガラガラ声が続きました。
無事に治ったから良かったですが、人によっては本当に喉を潰してしまう人もいるのではないかと思います。声を出す仕事でもないのに、大切な声を失いかねない研修内容は本当に必要なのか?問いたいところです。
長距離を歩かせられる
名前はウォークラリーと楽しそうな名前がついていたりしますが、実際にはチームごとで競争しなければいけなかったり、朝から夜まで歩くなど非常に過酷な内容がほとんどです。
完走(完歩)しても怒られる
ブラック研修では競争が基本とされる場合も多いです。その場合、例えゴールまで辿り着いたとしても褒められることはなく怒鳴られて全否定されることになります。
1日中歩いてヘトヘトでも、怒られて達成感も得られないのは非常に辛い体験です。
体験談:怪我や過呼吸は当たり前
ブラック研修でよくある長距離のウォークラリーですが、私の参加した研修では40キロ近い距離を1日かけて歩き、チーム対抗戦で行う内容でした。
男女の違いもなく行われる内容なので、普段歩き慣れていない人も当然います。
足のまめが潰れて出血したり、爪が圧迫されて黒くなったり、人によっては過呼吸で運ばれる人もいるような内容でした。私もマメが潰れて出血をしたり、足の親指が黒くなって治るのに半年掛かったりとブラック研修がキッカケの怪我を負いました。
結果も1番でなかったため、ゴール時も怒られるなど身も心もどん底に落とされるようなカリキュラムでした。
仕事への過剰な価値観
寝る時間も惜しんで身も心も滅しながらでも仕事すべきだという考え方を洗脳します。
上司・顧客は神様のような存在
ブラック研修で叩き込まれるのは、上司や顧客は神様のような存在であり、逆らえないという価値観です。
どんな理不尽なことでも、上司・顧客へ応えるために寝る時間も惜しんでやり遂げるべきだという考えを徹底して叩き込まれます。
残業も惜しまぬ考え
上司や顧客に応えるために時間を惜しまずやれといった価値観は、残業も惜しまずにやれという価値観。
実際にブラック研修では寝る時間を削ってでも仕事(=カリキュラム)をこなさなければならず、ブラック企業マインドを叩き込んでいます。
自分の達成感のために仕事をする
残業を惜しまず仕事をしろという価値観に加えて、さらに問題なのは”自分の達成感のため”に仕事をしろというカリキュラムです。
この、自分のために仕事をするといった価値観はブラック研修の特徴ですが非常に危険な考え方になり得ます。
アーティストでもない限り、会社で働くのは時間の対価としてお金をもらっています。
ですがブラック企業では自分のためにやったことだから報酬は関係ないとする考えを植え付けられます。
サービス残業や無給の休日出勤もよしとする価値観を、ブラック研修を通じて洗脳しているのです。
なぜブラック研修は行われるのか?
ブラック研修でありがちな特徴を、事例も元に紹介してきました。
経験者は共感してもらえる内容もあったかと思いますが、そもそもなぜこのようなブラック研修はいまだに多く行われているのでしょうか?
同じ給料でたくさん働いてほしい
サービス残業の元になる価値観や、報酬や待遇でなく自分のために働いて欲しい価値観を植え付けることは、同じ給料でも文句を言わずに働いてくれる人材を育成していることです。
会社員である以上、給料などの報酬は時間に対する対価であり業務に対して支払われるものですが、ブラック研修を通じて基本的な考え方を曖昧にさせています。
ブラック研修を通じて会社が洗脳したいのは、同じ給料で長い時間たくさん働いてくれという価値観です。
実際に企業もブラックであることがほとんど
私がブラック研修を受けた時にいた会社も、残業代は支払われずに休日でも仕事の連絡がきたりと、研修内容そのものでした。
そして働く人たち、特に入社間もないにはやりがいや自己成長を促す反面、昇給制度も曖昧で収入が増えるどころか減ってしまうようなあり得ない制度もまかり通っていました。
ブラック研修を行う会社にはそれなりの価値観しか存在しておらず、従業員を下に見た古く間違った考えの場合がほとんどなのです。
ブラック研修をする会社は、都合よく洗脳したいだけ
ブラック研修の特徴と洗脳の手段について。そして、ブラック研修をやる会社の実態について紹介してきました。
ブラック研修が辛くシンドイのはもちろんですが、覚えておいて欲しいのは仕事を始めた後こそ大変な目に遭うことです。
入社する会社がブラック研修を実施していたり、ブラック研修を経験したのなら、自分の将来を考えた上で本当に正しい会社選びができているのか、一度考え直してみることをおすすめします。
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