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「早起きで勉強を始めたけど続かないなぁ」
自分の時間をなかなか取れない社会人だと、早起きをして勉強時間を作り出そうと考える人も多いですよね。
資格や語学の勉強、最近だとプログラミングの勉強を始める人もいると思います。
そして、意志力とか気合の問題ではなく、“科学的”にハードルが非常に高い事なのです。
本記事では、
早起きして勉強時間を作ろうとしても続かない理由と、勉強を習慣化する為にオススメの時間についてお話しします。
勉強する時間は正しく作り出しましょう!
早起きの勉強が続かない唯一の理由
早起きの勉強が続かない理由は、
この一言に尽きます。
早起きして勉強の時間を作ろうとする人は多く居ますが、早起きには遺伝子レベルで向き不向きがあります。
朝に強いor夜に強いといった体内時計は生まれつき決まっていて、無理に直そうとしても、むしろデメリットすらあるのです。
遺伝子が体内時計を決めている?
ですが、それが証明されたのは、実はごく最近です。
2017年に生物学者3人が、体内時計をコントロールしている遺伝子を発見し、ノーベル賞を受賞したばかりで、そこから体内時計や睡眠について遺伝子レベルでの研究が加速していきました。
時計遺伝子と呼ばれる数100個もの遺伝子があり、どれを持っているか?持っていないか?で、朝に強いor弱いなどの体内時計のタイプは決まります。
遺伝子には逆らえない?
「体内時計は決まってても、頑張れば変えられるんじゃない?」
って意見もあると思います。
2019年に発表されたイギリスの研究結果によると、体内時計は351個の遺伝子によって作られていて、頑張っても変えるのは困難どころか健康被害の可能性さえあると結論付けられています。
身長が遺伝子でほぼ決まっているのと同じように、朝に強いかも生まれ持った遺伝子の種類や多さによって決まるのです。
無理に早起きしても続かないどころか、健康面でデメリットさえあるのは驚きですよね。
無理な早起きはストレスの原因にも
イギリスの大学が行った、起きる時間と体内の変化に関する調査によると、
早起き(7時より前に起きる)では、1日中ストレスが高いまま過ごしてしまう事が分かりました。
ウエストミンスター大学の別の研究では、早起きは集中力を高めてくれるということがわかっていますが、7時よりも前に起きると一日の終りにはエネルギーの消耗が通常よりも激しくなってしまい怒りや苛立ちの感情が出やすくなってしまう
引用:Mentalist DaiGo Official Blogより
仕組みとしては、朝には体や脳を起こすためにストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されて、1日を始めるスイッチとなるのですが、無理な早起きをすると午後になっても分泌されたままになるのです。
すると、脳は危険な状態にあると勘違いしてしまい、必要以上の疲労感やイライラといった感情の乱れに繋がります。
7時より前に起きることや、自分の体に合わない早起きは、続かないどころか体や心に悪影響すら与えてしまいます。
早起きの向き不向きを知るには?
勉強のために無理な早起きをすると、続かないどころか悪影響さえあるとお話ししてきました。
では、早起きに向いているかどうかを知るにはどうすれば良いのでしょうか?
体内時計のタイプを診断する
体内時計を知るための方法として、今1番メジャーな方法としてはクロノタイプ診断と呼ばれる診断方法があります。
睡眠の専門家で、世界中で睡眠に関する指導を行っているマイケル・ブレウス医学博士が提唱している診断方法で、朝型・夜型など全部で4つのタイプを診断する方法です。
質問に答えるだけで自分のタイプを知ることができるので、早起きに向いているかどうかを知りたい方は、調べてみましょう!
クロノタイプの特徴やスケジュール方法については、こちらの記事にまとめています。
集中できる時間も異なる
関連記事に詳しく書いてはいますが、生まれ持った体内時計のタイプによって集中できる時間帯も違います。
- 午前中に集中しやすい人
- 昼過ぎから集中力が上がる人
- 夕方に集中しやすい人
早起きの勉強には向き不向きがあるだけでなく、勉強に集中しやすいかどうかの点でも体内時計を知ることは非常に大切となってくるのです。
「朝こそ勉強に最適な時間だ!」ってのは迷信で、自分の特徴に合わせたスケジュール作りが非常に大切なのです。
早起きの勉強が向かない人はどうすべきか?
早起きに向かないタイプの人は、勉強時間をどう作れば良いのか?
朝がダメなら朝以外の時間で作るしかないのですが、
オススメは今ある習慣とセットにすることです。
今ある習慣とセットで勉強すべき理由
勉強を習慣にしたい時、既にある習慣とセットにする事をオススメするのか?
理由は、習慣化に関わる人の心理が関係しています。
今ある習慣とセットにすると続きやすいから。
新しい習慣を作る時には、全然違う習慣として取り入れるのではなくて、今ある習慣とセットで勉強すると、続きやすくなるのです。
人は変化が嫌いな生き物
人は基本的に変化が苦手な生き物です。
例えば住む場所を変える時、大きな動物に遭遇したり、食料の環境が変わってしまうなど、生きる上でのリスクが沢山ありました。
家に帰ると落ち着けるように、自分のテリトリーを大切にして進化して来たのが人間です。
新しい習慣を作るのも”変化”の一つ。
新しい時間を作り出したり、勉強する場所を他に作ることは、基本的には苦手で、習慣にするまでには2〜3ヶ月掛かるとも言われています。
今ある習慣とセットで勉強時間を作る方法
既に習慣になっている事とセットで勉強するとはどういう事なのか?
具体的な方法を2つ紹介します。
習慣になっている事と合わせて習慣を作ると、全く新しい時間や場所を作り出すストレスが大きく減り、勉強もスムーズに習慣化しやすくなります。
通勤時間
1つは通勤時間に勉強すること。
通勤時間は、週に5日も発生する決まった時間=習慣化された時間です。
また、首都圏の平均的な通勤時間は往復2時間ほどと言われていて、勉強するためのまとまった時間も確保できます。
行きか帰りの片道だけでも勉強する時間に充てることが出来れば、週に5日はほぼ必ず発生する習慣化された時間を、勉強の時間に変えることができるのです。
夜ご飯の時間
夜ご飯を自宅で食べることが多い人は、ご飯の時間を使って勉強することも可能です。
本や参考書を読みながらだと難しいですが、最近は動画で勉強できるコンテンツも非常に多くあります。
”夜ご飯の時には、スマホ・PCで動画を流す”と決めて習慣化できれば、食欲がなくならない限り、決まった時間を勉強時間として作り出すことができます。
また、動画や本を見るだけの時間だと、疲れて寝てしまう事もありますが、ご飯中なら寝る心配も無いので確実に勉強する時間にできることもオススメのポイントです。
毎日やっている事を勉強とセットにする
今ある習慣を勉強とセットにする具体例を、通勤時間と夜ご飯を例に紹介しました。
他にも、
- トイレに単語帳を置く
- 歯磨きの時間は小テストをする
- お風呂に浸かる時間で本を読む
自分の毎日を見返していくと、勉強とセットにできる習慣は見えてきます。
”まとまって1時間”は必要なく、細かい時間を積み重ねる方が、集中力も続きやすくオススメです。
早起きが苦手なら、今ある習慣とセットで勉強しよう
早起きをして勉強しようとしても続かない理由やデメリットについて。また、対策方法について紹介してきました。
朝は早く起きられる人は羨ましがられる風潮もありますが、努力や頑張りではなく遺伝子が決めている事がほとんどなのです。
また、無理をして新しい習慣を作り出すのは人間の心理としてはハードルが高いことも、早起きの勉強が続かない理由となります。
自分自身と向き合い、自分にあった勉強時間を探しましょう!
自分の特徴に合わせた勉強時間を見つけることは、習慣化にも勉強により集中する点でもメリットがある合理的な方法です。