フリーランスからの法人化は合同会社がオススメの理由とメリット!

フリーランスからの法人化は合同会社がオススメの理由

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フリーランスで売上が増えてきたり、仕事の幅を増やしたい時に考える”法人化”。
フリーランスからの法人化は、株式会社ではなく合同会社での設立をオススメします。

私自身、合同会社を設立して経営していますが、
知識0でも株式会社と比べて書類や手間も少なく設立出来ました。

今回は、フリーランスからの法人化で株式会社でなく合同会社をオススメする理由やメリットをご紹介していきます。

法人化は合同会社が良い理由

フリーランスからの法人化は合同会社をオススメする理由は4つ。

    合同会社がオススメの理由
  • 登記費用が安い
  • ランニングコストが安い
  • 手間が少ない
  • 自由度が高い

法人化や法人を経営していく上で、必ず掛かる出費がいくつかあります。
これから法人化して頑張る時に設立費用で多くの出費が掛かるのは結構イタイ。

また、株式会社の設立に比べて合同会社は手間も少なく設立や経営が可能です。

詳しい理由や根拠を、紹介していきます。

フリーランス(個人事業主)が法人化する理由

節税効果が高い

フリーランスや個人事業主が法人化を考える一番の理由が節税効果。

事業主として所得税を支払うのではなく、役員報酬を経費計上することなどが可能となることや、給与所得控除分の節税効果が期待できるためです。

また、赤字だった場合の繰越控除が、フリーランスだと3年のところ法人であれば9年間に伸ばせることも節税効果に繋がるポイントです。

信用力アップ

フリーランスが法人化する理由として、信用力が上がることもメリットの一つです。

大企業や審査に厳しい企業では、会社の大きさや事業形態で制限を設けている所もあります。

法人化をすることで資本金や責任面での信用力が上がり、フリーランスに比べて仕事の幅も増やせる可能性があるのです。

法人化の目安とは?

フリーランスから法人化する目安はあるのでしょうか?

節税や節約の面でのメリットを考えるなら目安は2つ。
起業の支援をする創業手帳から引用します。

    法人化の目安
  1. 利益が800万円以上
  2. 売上高が1000万円以上

利益が800万円以上でメリットがでるのは、事業税・役員報酬の経費計上・所得税などの関係によるもの。
登記費用などを加味して、年間800万円以上となる場合はフリーランスから法人化を考える1つの目安となります。

売上高が1000万円以上が目安となるのは、消費税の納付が2年間免除になる可能性があるから。

法人化すると条件はありますが、
フリーランスとしての売上は通算されずに、法人化から2年間の免除が出来るので、消費税分の節税が可能になるのです。

利益が安定して800万円を超えると、法人の方が納税額を少なくできる場合が多いです。

売上高が1,000万円を超えると、その2年後から消費税の納税義務者になります。しかし、会社を設立した場合、一定の条件を満たせば、1年目と2年目は消費税が免除されます(個人事業主としての売上は通算されません)。

引用:創業手帳より

株式会社でなく合同会社が良い理由

フリーランスからの法人化で、なぜ、株式会社ではなく合同会社が良いのでしょうか?

合同会社のメリット①:登記費用が安い

フリーランスからの法人化で合同会社をオススメする一番の理由は、
設立費用が安く済むから。

株式会社で設立するより、安く設立が可能です。

フリーランスで個人で仕事をする人であれば、費用は自分の収入に直結します。

    設立費用の比較
  • 株式会社:20万円
  • 合同会社:6万円

株式会社の設立には、登録免許税として15万円+定款認証費用で5万円は必ず発生します。
対して、合同会社の設立は登録免許税の6万円だけで設立が可能です。

その差は14万円。
会社の設立だけで14万円も節約出来るのは法人化において大きなメリットとです。
それだけ販促費など投資費用にも使えますし、報酬で残るお金にもなります。

設立費用が安く済むことは、合同会社で設立する最大のメリットです。

合同会社のメリット②:ランニングコストが安い

フリーランスの法人化で合同会社がいい理由2つ目はランニングコストの安さ。
設立費用だけでなく、毎年掛かる固定費が株式会社よりも安くなるのです。

株式会社では決算公示義務があります。
決算公示にあたり官報掲載費6万円が毎年発生するのですが、合同会社では決算公示が必要ありません。
そのため、6万円を年間抑える事が出来るのです。

また、株式会社では役員の任期が決められており、任期満了や交代毎に登記費用が発生します。
合同会社では任期は決まっていないため、任期満了もなく、その分の登記費用を抑えることもランニングコスト削減に繋がります。

株式会社と合同会社では、毎年掛かる費用が数万円も違ってくるので、フリーランスからの法人化で費用を抑えるには合同会社がオススメとなるのです。

合同会社のメリット③:手間が少ない

株式会社でなく合同会社をオススメする3つ目の理由は、手間が少なくて済むから。

設立の際に提出が必要な書類では、合同会社の方が少なく簡単に設立ができます。
また株式会社だと書類作成のために、出かけて話を聞いたりと時間も取られてしまいます。

フリーランスで個人の時間が売上の何よりの資本となる時に、煩雑な手続きで時間を取られることは、デメリットも大きいです。

また、株式会社で必要となる決算公示や役員の任期満了手続きも、書類の作成や手続きに時間を取られてしまいます。

設立時だけでなく、長期的にも手間の少ない合同会社を選ぶ事が、手間を減らし、貴重な時間を作ることにも繋がるのです。

合同会社のメリット④:自由度が高い

合同会社はスピーディで自由度が高いこともメリットです。

株式会社では、出資比率に応じた決議や株主総会の開催が必要となります。

少人数の会社でも決まった内容を保存する必要があったりと、結構面倒だったりします。

その点で合同会社は出資比率に関係なく意思決定が可能です。

利益配分での自由度も高いので、手間が掛からずスピーディーな経営を目指すなら合同会社がオススメとなります。

株式会社が良い場合もある

合同会社は費用面で株式会社よりもメリットがあり、自由度も高いことが分かりました。
でも株式会社の方がオススメになるケースもあります。
事業の特性などによっては株式会社で法人化してください。

株式会社が良い時①:資金調達する場合

合同会社が株式会社と最も異なるのは、株式を発行しているかどうかです。

株式を発行して資金を募るのか、個人の資金を持ち寄って資金を集めるのかが決定的に違います。

合同会社でも銀行からの融資は受けられますが、
株式を発行しての資金調達は株式会社でないと出来ません。

資金調達を視野に入れる場合は株式会社での法人化をオススメします。

株式会社が良い時②:”代表取締役”と名乗りたい場合

合同会社では取締役がありません。
合同会社の代表は、代表社員という肩書きになります。

会社を代表する立場なのは、どちらも変わりないですが、
「法人化して”代表取締役”になるぞ!」と意気込んでいる方は、株式会社で法人化しましょう。

株式会社が良い時③:上場を目指している場合

合同会社には株が存在しません。そのため、株式市場への上場は会社の形態上不可能なのです。

「東証一部に上場するんだー!」って意気込みの方は株式会社での設立は必須になりますので、合同会社は不向きとなります。

とは言え、合同会社を株式会社にする事もできる

「合同会社が良いのは分かったけど、将来は分からないしどうしたら良いんだ」

そんな方は、”まず”合同会社で法人化しておくのがオススメ。

と言うのも、合同会社から株式会社へ変更する事が可能だから。

しかも、
余計な設立費用が掛からないどころか、変更の方が安い可能性も!

株式会社では20万円の設立費用が必要になります。
しかし、合同会社からの変更手続きであれば、

    合同会社から株式会社への変更
  • 合同会社の設立費用:6万円(支払い済)
  • 合同会社解散費用:3万円
  • 株式会社設立費用:3万円
  • 官報公示費用:3万5千円
  • 司法書士費用:?

司法書士費用でどれだけ掛かるか?にもよりますが、
株式会社として設立するよりも安く設立する事が可能です。

「将来大きい会社になるかも・・・」

と悩み中であれば、合同会社として一度法人化しておき、資金調達が必要になってきたら株式会社へと変更するのも戦略としてアリです。

法人化は合同会社でお金と時間を節約しよう

フリーランスは自分が資本です。時間や資金は設立した会社の経営に直結してきます。

合同会社は株式会社よりも安く簡単に設立する事が可能です。

また、Amazonやスーパーの西友、DMMなど、大手企業でも経営の自由さや税制上のメリットが理由で合同会社の形をとる企業も増えてきています。

合同会社は最近出来た制度ですが、日本を代表する企業も取り入れるなど、株式会社と比べて知名度が低いデメリットも解消されつつあります。

貴重な資金や時間を、法人の設立費用や設立に掛かる手間に費やすのではなく、
販促や自己投資などにかける事で、経営も軌道に乗りやすくなるでしょう。

フリーランスから法人化を考える際は、合同会社での設立で効率よく法人を設立をオススメします。

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ABOUTこの記事をかいた人

「人生の生産性アップ」をテーマに、仕事やスキルアップに関する情報を発信しています。【経歴】明治大学→不動産系ベンチャー→WEBマーケティング。WEBマーケティングの仕事をしつつ、転職や勉強方法などについて更新しています。