仕事を辞めたい時の相談相手3パターン
仕事を辞めたい時の相談相手は誰が良いの?
仕事内容や人間関係など、仕事の悩みを抱えて辞めたいと考えることは誰でも起こります。でも、辞めたいと悩んでいるときに誰を相談相手にするかは結構難しいですよね。
今回は相談相手を3つの種類に分けて特徴やメリット・注意点をまとめました。
ひとりで悩まずに、正しい相談相手を選んで気持ちを打ち明けてみましょう。
会社の人に仕事を辞めたい相談をする
まずは同じ会社内の人に仕事を辞めたいと相談する場合です。
仕事の内容や会社の事情も一番よく分かる相談相手ではありますが、相談する人によってメリットや注意すべきことは変わってきます。
上司や先輩
辞めたい時だけでなく、仕事で悩んだ時には上司や信頼している先輩に相談する人も多いのではないでしょうか。
会社のことを自分よりもよく知っていて、人生の経験も豊富な上司や先輩に相談する時のメリットや注意点を紹介します。
上司や先輩に相談するメリット
自分より上の立場であり経験も長いため、自分が悩んでいることや辞めたい原因も過去に経験したことがある場合も多く、納得する解決策をくれる可能性も高い相談相手となります。
また、同期や同僚たちの中での自分を客観的に見てくれている存在なので、仕事上での評価や頑張りを一番正確に教えてくれる人でもあります。
上司や先輩に相談する時の注意点
上司や先輩は、仕事上での自分を一番正しく評価してくれやすい立場ではありますが、注意点が2つあります。
- 会社の外の情報を知らない
- 会社としての意見になりがち
1つ目は、会社での自分の振る舞いはよく知っている相談相手ではあるものの、会社の外まで考えられるかはまた別の話になってしまうことです。仕事を辞めたいと感じる原因が会社の体質や文化にある場合、会社に慣れ親しんでいるので社会全体としての視点が偏りがちになる可能性があります。
また2つ目の注意点として、上司や先輩となると会社という組織全体を考える存在である場合も多くあり、個人でなく会社全体のことを考えた上での答えになってしまいがちになります。
会社としての立場があるので、人員不足になったり業務が回らなくなる心配から、辞めないように引き留めをされること出てくるでしょう。
上司や先輩へ仕事を辞めたいと相談するのなら、会社よりの意見になることは知っておきましょう。
同期・同僚
辞めたいと感じた時に、同期や一緒のチームで動く同僚を相談相手として選ぶ場合もあるでしょう。
年も近く、同じような悩みを抱えていることも多い同期や同僚に相談する時の特徴を紹介します。
同期や同僚に相談するメリット
同じ会社の人間なので、仕事や会社のことを理解しているのは当然ではありますが、仕事を辞めたい時の相談相手を同期や同僚にするメリットは、2つあります。
- 自分と同じ悩みを抱えやすい
- 本音ベースで話してくれやすい
1つ目は年も近く、役職も近いであろう同期や同僚であれば、同じような悩みを抱えている可能性が高いことはメリットの1つです。
会社への不満や今後のキャリアについてなど、年や経歴が似ているため共感してもらいやすかったり、既に同じ悩みを克服していることもあります。自分と一番近い存在なのは相談する上で大きなメリットとなります。
2つ目は本音ベースで話してくれやすいことです。
上司や先輩だと、会社での立場もあり組織全体を考えた受け答えになりがちですが、同期や同僚なら友人に近く本音で語り合えるのは心強い相談相手になります。
苦楽を共にした仲であれば、親身に相談に乗ってくれるでしょう。
同期や同僚に相談する時の注意点
同期や同僚は今の自分の気持ちを一番分かってくれる存在と言えますが注意点があります。
中途であれば転職経験があったりしますが、会社の中にいる人たちなので会社に対して客観的に見れない場合も出てきます。
世間的には働き方がブラックだったとしても、会社の中にいると当たり前になってしまうことはよく起こることであり、辞めたい原因によっては共感してもらえない可能性もあります。
あくまで会社の文化の中にいる存在だという前提を持って相談を聞くようにしましょう。
社外の人に仕事を辞めたい相談する
仕事を辞めたいと感じたら、昔からの友人や家族へ相談することもあるでしょう。
会社の外だと仕事内容など理解してもらえないと考えるかもですが、社外の人だからこそのメリットもあります。
友達
学生時代や社会人になってからなど、会社以外で付き合いがある人は利害関係なく心置きなく話せる存在です。
仕事を辞めたい相談を友人にする時はどんなメリットや注意点があるのでしょうか。
友達に相談するメリット
友達に相談するメリットは、客観的に本音で話してくれることです。
会社の外にいるため社会全体としての意見を貰いやすくなります。会社独自の文化や習慣は関係なく、世の中全体としての意見を貰えることは上司や同僚よりも期待できます。
また、仕事での付き合いがある訳じゃないので辞めるべきか残るべきかの意見も素直に本音で話してくれやすい存在です。
会社の外から今の悩みを聞いてくれて、変な遠慮もされないのは相談する上で何よりのメリットとなります。
友達に相談する時の注意点
友達に相談する時の注意として、友達が働く業界によっては自分の置かれている状況を理解しきれないことがります。
色々な業界にも顔が広い友達なら良いですが、自分とは全く違う業界で働いていると、業界での常識や文化は全く変わってきます。
証券会社と飲食業では仕事内容から働き方も全く異なるように、業界によってストレスを感じるポイントや働き方は全然違います。
会社の外にいることは何よりのメリットですが、業界に関する知識が足りないと悩みに共感してもらいにくいことは注意すべきでしょう。
恋人や夫婦
転職すると生活もガラッと変わります。
そのため、付き合っている彼氏や彼女、結婚しているなら夫婦で相談することは必ず出てくるはずです。
一番身近な存在と言えますが、メリットと注意点はどのようなことでしょうか?
恋人や夫婦に相談するメリット
夫婦であれば転職することは生活が変わることとイコールですし、別れることを前提で付き合っている恋人はほぼいないと思うので、自分や二人の将来を考えたアドバイスをもらいやすくなります。
これからの人生を一緒に歩む立場として意見をもらえるのは、恋人や夫婦ならではのメリットとなります。
恋人や夫婦に相談する時の注意点
一番近くにいる存在の恋人や夫婦ですが、注意が必要なことがあります。
全く違う業界への転職や、働き方がガラッと変わるとなると、収入や生活が変わるリスクから、大きなチャレンジには反対されることが多くなります。
特に結婚していると自分の気持ちだけで判断できなくなるのは難しいですが、相談する上で保守的な意見になりがちなことは、理解して相談することをお勧めします。
親
女性の方だと多いかもですが、仕事を辞めたいと感じたら親に相談することもあるでしょう。
親に仕事の悩みを伝えるメリットと注意点は次の通りです。
親に相談するメリット
親に相談する1番のメリットは、自分の幸せを何より考えてアドバイスしてくれることでしょう。
子供を大切に想うのは本能であり、人生においてずっと味方でいてくれる存在です。
意見が違ったりすることもあるでしょうが、自分のためを想って相談に乗ってくれるのは親ならではのメリットと言えます。
親に相談する時の注意点
自分のためを何より考えてくれる親ですが、仕事を辞めたい時の相談相手としては注意も必要です。
- 仕事での自分を知らない
- 時代の違い
1つ目は仕事をしている時の自分を知らないことです。
どんな親でも我が子はかわいく味方でいたいものです。ですが、会社での振る舞いや仕事の出来などについて、自分に非がある時にも甘くみられがちなのは注意が必要です。
自分の味方でいてくれるのは何よりのメリットですが、味方すぎるあまり客観的に見てもらえなくなる可能性は知っておきましょう。
もう1つは親の世代と自分では、時代が違うことです。
また20年も違うと悩みやストレスも変わってくることは当たり前です。
- 「大企業にいた方が安心で幸せになれる」
- 「残業は当たり前だった」
親の世代と今では、経済状況からなにから全く違います。
親に仕事を辞めたいと相談する時には、世代間ギャップがあることを前提に相談しましょう。
仕事を辞めたい時の相談相手:その他
会社の中の人や会社外の友人、家族などの他にも仕事を辞めたい時に相談できる人はいます。
相談のプロの人たちなので、会社のトラブルや、転職への客観的な意見を聞く時には活用するのもオススメです。
相談窓口
国・行政機関などが行う相談窓口は全国各所に設置されています。
このような公的な相談窓口は、パワハラやセクハラ、残業代の未払いなど法的に問題がある時に利用できる機関です。
相談窓口に相談するメリット
公的な相談窓口を利用するメリットは2つです。
- 労働トラブルの専門家
- 中立的な立場
国・行政機関が運営や委託している労働トラブルの専門家なので、今の仕事で法的なトラブルを抱えているなら適切な対処法を教えてくれるのが1つ目のメリットです。
もう一つは中立的な立場で相談ができることもメリットです。会社との繋がりはもちろんあなたとの繋がりもないので、どちらかを贔屓した意見もなければ、転職を紹介して見返りを受け取ることもないので、純粋に相談だけを行えます。
会社でトラブルを抱えて辞めたいと考えているのなら、一度相談窓口へ伺うと正しい解決策を教えてもらえるでしょう。相談料も無料です。
相談窓口に相談する時の注意点
公的な相談窓口を利用する注意点としては、働いている業界や職種への理解が少ない可能性があることです。
労働トラブルの専門家ではありますが、転職の専門家ではありません。仮に辞めたときにどのような業界や働き方が良いのかを相談する場合には、転職の専門家へ相談する方が正しいアドバイスを貰えるでしょう。
転職エージェント
転職エージェントも仕事を辞めようと考えているときの相談相手として活用できます。
まだ転職に踏み切れない段階でも問題ありません。
自分の市場価値や、どんな求人があるかを知るために転職エージェントを活用している人はたくさんいます。
転職エージェントに相談するメリット
今の仕事で悩みを抱えて辞めたいと考えていても、実際に転職するときにどんな求人があり、どの程度の待遇で働けるかは分かりません。
転職エージェントであれば、今より待遇が良くなるのか悪くなるのかを正しくアドバイスしてくれるので、辞めるべきかの判断材料をたくさんもらうことができます。
転職エージェントに相談する時の注意点
転職のプロであり、辞めるか判断するための材料を貰える転職エージェントですが、注意点もあります。
それは、基本的には転職をしてほしい立場だということです。
転職エージェントへの相談は無料です。お金(売上)が発生するのは転職をしてもらったときです。
そのため、基本的には転職をすることが前提でのアドバイスが多くなることは前提として相談するようにしましょう。
大手の転職エージェント3つ
転職すべきかの判断基準が欲しいなら、エージェントへ相談してみましょう。
訪問はもちろん、電話での相談も可能です。
業界や職種に関係なく誰でも相談ができる大手のエージェントサービスをまとめました。
辞めた方が年収や待遇は良くなるかなど、転職のプロから意見をもらいましょう。
仕事を辞めたい時の相談相手まとめ
仕事を辞めたい時の相談相手を、3つの種類に分けて特徴をまとめました。
会社内の人や社外の友人・家族、そして労働トラブルや転職のプロなど、仕事を辞めたい時の相談相手はたくさん候補があり、それぞれにメリットと注意点があります。
会社の中の人だけや家族だけではなくて、複数の人に相談する方がいろんな角度から意見をもらうことができます。
また、人に悩みを話すことで自分の気持ちも整理されることも多くあります。
今回紹介した相談相手を参考にしながら、一歩前へ踏み出せるようになることを応援しております。