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「第一印象は大事」
誰でも聞いたことがあると思います。
でも第一印象によって褒め言葉の受け止め方まで変わってしまうらしいんです。
今回は、
- 印象により言葉の受け止め方がどう変わるのか
- 効果のある第一印象の作り方
この2つをご紹介していきます。
印象・好意と言葉について
褒め言葉(プラス発言)と批判的な言葉(マイナス発言)は、相手に抱いている印象や好意とどう関わりがあるのか?について、日本の学者による研究がなされました。
研究の概要をまとめると、良い発言(信頼しているよ)と悪い発言(信頼出来ないな)を言われた時に
- 良い印象の人と悪い印象の相手ではどう違うか?
- 同性と異性ではどう違うか?
その違いについて調べたものです。
どんな違いがあったのか見ていきましょう。
褒め言葉は良い印象の人からの方がやっぱり嬉しい
P 発言の場合には、悪い印象の相手より良い印象の相手に対 して好意帰属が大きく(F(1, 254)=50.43,p<.001)、N 発言 の場合には良い印象の相手より悪い印象の相手に対して 非好意帰属が大きいことが示された(F(1, 254)=10.42, p<.01)。
引用文中のP発言はポシティブ・プラスの言葉、N発言はネガティブ・マイナスの言葉です。
やっぱりな・・といったところですが、良い印象・好きな人から褒められた方が、悪い印象の人よりも嬉しかったというのが証明された結果となりました。
反対に、悪い印象を持つ人からのネガティブ・マイナスな言葉(信頼出来ないよ)はより相手の印象を悪くするという事も同時に分かっています。同じことを言っても、印象の良し悪しで言葉の伝わり具合も違ってくるって事ですね。
好きな人に褒められるとより相手の事を好きになっていくのですが、
好きじゃない人に褒められても、あんまり嬉しくないしそこまで好きな気持ちは増えない・・・
印象次第でこんなにも違うとは、初対面から普段の接し方等、印象が悪くなる行動はなるべく避けておきたいですね。
褒め言葉は同性の方が効果が高い!
ちょっと意外だったのが、同性と異性での違いについての研究結果。
褒め言葉に限ってですが、異性よりも同性から褒められる方が相手の好意や印象がより高くなるようです。
P 発言に対して相手が同性の場合が異性の場合よ りも好意帰属が大きいが、N 発言に対しては相手の性によ る違いはない。
異性にはもちろんですが、同性を褒めるとより仲良くなって行きやすいって事ですね。
友人・同僚・先輩後輩など、さりげなく褒められる習慣を身につけて行くことで友達が増えたり仕事でも良い結果に繋がる事が増えてくるはず。心掛けたいですね。
後輩や部下だからといって、批判や貶したりする人間にはならないよう気をつけたいものです。
考察:なぜそのような結果が出たのか?
印象で言葉の受け止め方がなぜこれほど変わってしまうのか?
私が考えた答えは
「確証バイアス」
が働いたからかな?と思います。
確証バイアスとは、最初の印象を正しいと思えるように後の出来事を捉えてしまうという心理学用語です。
例えば、
- 買った株が下がってきたけど、この後必ず上がるはずだ
- TVで一目惚れしたイケメン俳優の○○さんはきっと性格も優しくて清潔で完璧に違いない
みたいに、初めの行動や判断を正当化するために脳が自然と理由付けをする事をいいます。
今回で言うと
褒め言葉は、良い印象・好きな人をより好きだと感じる要素になり
良くない言葉は、悪い印象・嫌いな人をより嫌いになる要素になっているのではないでしょうか。
第一印象を良くするには?
確証バイアスをうまく使い、印象を雪だるま式で良くするには、何よりも印象が大事です。
それもなるべく早い段階から印象は良くしておきたいです。
印象はどうすれば良く出来るのか?いくつか紹介していきます。
初対面は清潔感を大切に
人は2秒程で相手の印象を決めれます。ほんと一瞬です。挨拶で終わるくらいですね。
その一瞬で相手に与えられるとしたら
- 見た目の清潔感
- 笑顔(敵意の無い顔)
この2つくらいしか無いでしょう。
清潔感ですが、
- 髪型
- ヒゲやメイク
- 服装や着こなし
- 臭い
ここら辺は日頃から意識しておきたいですね。初対面の人と会う前は鏡などで必ずチェックするなど、一番心掛けていきたいもの。
その後の食事や商談も、印象次第で結果が変わってくるはずです。
共通点探しを心げける
人は自分と似ている人に好意を抱きやすい事が分かっています。
趣味、出身地や住んでる場所、体験した事がある事・・・
なんでもOKですが、会話の中で少しでも共通点を多く見つけて、
「自分と似ているな」と思って貰えるかが印象を良くする鍵となります。
また、自分とは関係がないものでも、共通点は至る所に転がっています。
「私の友人も良く釣りに行っているみたいなんですよ」
「私の父親も昔、北海道に住んでいたんです」
私の○○も と、自分の身近な人を探すと共通点探しも大体は当てはまるようになりますよね。相手との共通点探しをテーマにして初めての会話をしてみると、いつの間にか信頼を得られるようになるかもしれません。
自己開示をしよう
自己開示と印象がなぜ関わるのか?と言うと、
認知的不協和理論
によって説明出来ます。
認知的不協和理論とは、自分の行動を正当化するように思考が変化する事を言います。
例えばワンナイトラブをした後に、もし相手の事を良いと思っていなかったとなると心と行動に矛盾が発生します。なので
「あの人の事が好きだから、ホテルに行ったんだ」と行動を正当化するように思考が変化していくのです。
これが自己開示にどう関わるのか?と言うと
「こんなに深い話が出来たのは、相手のことが好き・信頼出来るからに違いない」
と感じると言う事です。相手にいかに自己開示をしてもらうかが鍵となります。
でも、質問責めをして相手の深い所ばかりを話してもらうのは逆にすごく警戒されてしまいますよね。
そこで用いるのが
返報性の原理(法則)=自分からまずは自己開示をしてみる 事です。
人は相手に何かをされると何かを返さないとという気持ちが働きます。
なのでまずは自分から
「休みの日はよく海にいくんです・・・」
「実は3ヶ月前に失恋をして・・・」
など、自己開示をしてからうまく質問に移れるとベストです。
多額の借金や虐待の過去など、、、壮絶な自己開示だとビックリされてしまうので、そこは相手を見ながらほどほどにしつつ、自分から少しずつ深い話をする事で、相手からも自己開示をしてもらい、認知的不協和によって好意・信頼を得て、なるべく早いうちから印象を良くしておきましょう。
質問量は印象の良さに直結する
以前メンタリストのDaiGoさんが動画で解説されていた内容によると、
ハーバード大学が行ったお見合いに関する研究では、質問回数の多い人の方が次のデートに繋がる確率が1.5倍も高かったと紹介されていました。
質問が多いとは、この研究だと15分間で9回の質問だったとの事です。
これもおそらく認知的不協和理論と同じで、
「自分の事をこんなにも話せてしまう相手って事は、信頼出来るし好きなのかも」
って所に結びつくのかなと思います。
自分に興味を持ってくれてるって思うと、誰でも嬉しいですよね。北風と太陽ではないですが、気に入ってもらおうとマシンガントークで一方的に話すのではなくて、相手の事を思いやり興味を持つ事の方がよほど効果的です。
「面白い話を用意しなきゃ」とか
「アピールポイントは料理が上手い事だから、沢山アピールしよう」ではなくて、
まずは相手にちゃんと興味を持ち、思いやりを持って接する事が出来るかが結果として信頼され好意を得られるはず!
まとめ
印象の良し悪しで言葉の受け止め方も変わってしまうとなると、いかに早い段階から良い印象を作っておけるかが本当に大切な要素になりますよね。
良い印象さえ先に作っておけば、褒め言葉でより信頼や好意を得る事が出来て雪だるまのように増幅していきます。
初対面から良い印象を与えるために清潔感は日頃から大切にして(男ほど清潔感が大事って記事はこちら)
北風と太陽のように、「知ってもらいたい」「仲良くなりたい」と押しばかり強くするのではなく、
相手を思いやる気持ちこそが信頼を築き、好きになってもらえる1番の近道なのかもしれません。